3月からクウジットに参画したyurikoです。初ブログ挑戦です!
3月7日(月)、浅草の緑泉寺にて『お寺でおカネ ワークショップ ~ 江戸から未来へつながる通貨を感じよう ~』(※)が開催され、その模様をレポートせよ!とのお題をいただき、予備知識何もないまま取材に行ってまいりました。
でも、なんでお寺でワークショップなの??? ちょっと前置き書いてくださーい>社長
★ということで、末吉より前置きです:
クウジットでは、「ハピネスカウンター」研究の街づくりでの社会実装の流れで、笑顔・ハピネス領域の活動に力を入れています。「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ。」を実践すべく感情のメタ認知を誘導するようなギミックを日常生活に潜ませて、感情可視化のデザインを街づくりに生かせないだろうかとの考えからです。
いま慶應SDMの前野隆司先生(幸福学)と保井俊之先生(地域経済、地域イノベーション)に師事し、慶應SDM研究員としても、ハピネスカウンターx幸福学x地域イノベーションに関する共同研究を行っています。
本研究では、資本の論理に従い、もうけ極大の行動原理で利用、流通する通貨システムを「ゼニー」、長期的なつながりと共感、ありがとうの気持ちを極大化し、笑顔を伝搬する通貨システムを「エミー」と名付けて、この2つの行動原理が共存する世界(たとえば、グローバル資本主義経済と地域コミュニティ経済など)において、その中で、人がどう幸せに生きていくかを、さまざまな領域の人たちと一緒になって議論しています。これら二種類のおカネが、ワークショップ参加者の幸福度にどのように寄与するのか計測し、研究の前進及び社会への成果還元を目指しています。(2016/1/17開催の様子、前野先生のブログは、こちら)
はいっ!というわけで、こんな背景があったのですね!(でも、今回なんでお寺で開催なのかはまだわたしにはわかりませんが…)
前野先生は体調不良により当日欠席で残念でしたが、向源副代表で浅草・緑泉寺の住職である青江覚峰さんとの座談「エミーとゼニー」も同時開催と、月曜日夜から充実のプログラムとなっております。
クウジットは 、簡易表情測定器、いいね!ボタンとそれに連動して光るタスキを開発提供し、本ワークショップ企画運営協力しております。
※ 3/7『お寺でおカネ 』ワークショップは、慶應SDMイノベーティブデザインセンターが主催、寺社フェス「向源」実行委員、株式会社ビオトープ、そしてクウジット株式会社が協力しました。
さっそく緑泉寺の青江住職にタスキを装着してもらっちゃいました!
いよいよワークショップスタートです。
ではルールを簡単に説明しますね。
① 3~4人で1チームとなり、お店を作る。
② お皿・いちご・ケーキ本体 といずれかのパーツのお店を持つ。
③ そのパーツを色付け・模様付けをして「商品」として完成させる。
④ 他チームとパーツの売買をし、ケーキを完成させて納入先レストランに売りに行く。
というところまでは同じなのですが、
このゲーム、2部制となっていまして
第1部は「自分の儲けが極大化するように行動する(ゼニー)」
第2部は「ありがとうの気持ちが極大化するように行動する(エミー)」
と相反するルールが敷かれているのです。
幸福度アンケートや笑顔度の測定を行い、ゼニーとエミーではどのようにそれが推移するのかを計測していきます。
第1部・第2部とも、大の大人がアツクなってかなりの盛り上がりとなりました!
末吉「エミーとゼニー、どちらが良い悪いという世界観ではありません。両者は表裏一体、私たちは、環境や文脈によって、どちらにも所属しているのです。重要なのは、「ゼニー」的なるものと「エミー」的なるものをバランスさせて、人が幸せに生きやすくすること。ここに分野を超えて、みなで協力しあえることがいっぱいあります。」
なるほど、一見ビジネスゲームの見立てですが、経済学あり、幸福学あり、お寺の教えあり、ITありの異種格闘技ワークショップだったのですね。
今回、お寺での開催は初めてとのことですが、参加者フィードバックでは、ゼニーとエミーセッション、それぞれの満足度や納得度がちょうど2分するという結果になりました。エミーの方が多いのかなと勝手に想像していたのですが、わからないものですね?!?!
エミーとゼニーの経済圏に関するワークショップは、保井先生らにより慶應SDMでの開催や地方開催など、今後も精力的に開催取り組まれていくそうです。そして、お寺での開催「お寺でおカネ」シリーズも大好評につきまだまだ続くようですので、ぜひお楽しみに!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!