【トーハクキッズデー】 8/15 東京国立博物館で館内ナビゲーションアプリを体験してきました!

こんにちは!2016 夏のイベントレポート vol.4 by atsuko。

末吉さんと再会して、まだ一か月たっていないのですが、夏のイベント体験レポートもこれで4回目となりました。今回は、これまでの笑顔のお手伝いとはまたちがった内容で楽しみです。

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今回のミッション:「8月15日 トーハクキッズデーに行ってこい!」とのこと
(あいかわらずです。リオ代表のレスリング選手もびっくり、きれいな投げっぷりです)

上野 東京国立博物館

上野 東京国立博物館

さて、少しまえからクウジットのみなさんが「トーハクトーハク」といっていたのは耳にしていました。意味をきくまえに「等伯」と脳内変換してしまっていたので、等伯のキッズデーとは渋い!とぼんやり思いつつ。しかし、訪れたのはその等伯の代表作がおかれている、あの東京国立博物館(トーハク!)なのでした。

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さて、ここでいつもの予備知識を仕入れて、クウジットのことを勉強、勉強!

東京国立博物館とクウジットとの関係は、さかのぼること、2009年 法隆寺宝物館で位置連動型ガイドの実証実験を実施したことからはじまったそうです。その後、2011年には、総合文化展来館者向けのガイドとして「とーはくナビ」貸出サービスを実施。2012年には、トーハク、ISIDイノラボ、クウジットの3社で「トーハクなび共同研究プロジェクト」を発足して、総合文化展を巡る公式ガイドとして「トーハクなび」アプリを一般公開、リリースしています。
「トーハクなび」はとても丁寧に作られた館内のナビゲーションアプリで、わたしのお気に入りは、スマホ内の体験型コーナーですヾ(*´∀`*)ノ
そして、2016年7月より、(従来の「トーハクなび」アプリとは別に)中学・高校の課外授業向けに特化した「学校版 トーハクなび」というタブレット貸出サービスが新たにはじまりました!これは、学校団体で来館された中高生向けに本館2階「日本美術の流れ」コースを分かりやすく解説するガイドになっています。展示室や作品を紹介するとともに、クイズや見学レポートを作成する機能などが用意されているのが特徴です。
学校版トーハクなびSS

「学校版トーハクなび」スクリーンイメージ

東京国立博物館では、学校団体向けに「スクールプログラム」としてさまざまなレクチャーやワークショップ、ギャラリートークなどが提供されているのですが、ここにICT支援の施策として、「学校版 トーハクなび」貸出サービスが追加されたことになります。

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…ということで、話しをトーハクキッズデーに戻します。これは、東京国立博物館が提供する特別企画となっており、子供たちのための、そして、「小さな子ども連れだと博物館には行きづらいなぁ…」「子どもには博物館は難しくて…」という親子のために用意する一日企画。
トーハクキッズデー
この日のトーハクは、子供たち向けのワークショップやレクチャー、コンサートから託児所サービスまで。通常月曜日は休館日なところ、館全体あげての夏イベントになっているようです。そして、今回、クウジットの関わる「トーハクなび共同研究プロジェクト」も、このトーハクキッズデーにご協力。来館した中高生の子どもたちを対象に(小学生も希望があれば)、この「学校版 トーハクなび」を貸し出そうという試みが行われました。
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学校版トーハクなび貸出スタッフ

学校版トーハクなび貸出様子

本館エントランスにて「学校版トーハクなび」貸出の様子

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今回、特別に私自身が、子供たちと同様、タブレットを首から下げ、これを持って本館内をまわって「学校版 トーハクなび」を初体験してきました!
まずは2階の展示室「1」へ。
展示室「1」に入ったら解説ボタンをタップします。
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展示室のひんやりとした空気を感じつつ、まずは遠目で美しく並ぶ展示を見渡しながら「ここがどんな部屋なのか」という解説を聞く、というのは爽快な体験でした。目で感じながら、じぶんの耳だけにきこえる声を聞く。
館内で、かつ展示室のソファに座りつつ(作品のそばで!)疑似体験をしていると自分が未来にきちゃった江戸時代の人になったような・・そこはかとなく特別な気分になりました。おそらく、ひんやりとしたあの博物館特有の空気も一役買っていると思います!
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トーハク検定にチャレンジ

2階の展示コーナーをまわり終えたら、そのまま2階ロビーのベンチに座り、各お部屋についての「トーハク検定」にチャレンジします。中高生向けです・・・ドキドキです(笑)。そして、まさかのお着物についての知識を間違え、検定結果は「副館長」でした!
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トーハク新聞をつくってみました!

いままで見て来た展示をもとに自らが編集者になって「トーハク新聞」を作ることができます。展示をみながらタブレットで写真を撮ることもできるので(一部の作品を除く)、記事に必要な写真は撮影したなかからピックアップ。ちょっとした記事を書いて、入稿(受付で印刷)です。
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スタッフの方が印刷してくれました。

「あの素敵な刺繍」のお着物には何が描かれていたっけ、、記事をかいてみると、、ちょっとしたことがひどく曖昧で記事が書けず!また展示に戻って確認したりするのでした。受け身な見学者が、能動的な執筆者になった瞬間です。出会ったお気に入りをもう少しだけ深く理解をするのに、自分の意志だけではなかなか得られない部分を「新聞づくり」に助けてもらったようでした。
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「単衣 紫絽地舟蓑笠魚籠風景模様」

中高生の夏休みにとって、あいまいな記憶をもういちど取りにいくのは「感想文」などで慣れた体験かもしれませんが、あらためて、これは愉しいな!とつい夢中になりました。

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ありがとうございました!

おっと、One more thing…

さらに、もう1つ告知がありました!

「夏休みの宿題応援企画「学校版トーハクなび」で見学レポートをつくろう」イベント
の開催が決定しました!(詳しくは、こちら

夏休み宿題支援イメージs

これは、8月30日(火)に、再度1日だけ「学校版 トーハクなび」特別貸出サービスを実施するというものです。(何度も言いますが、通常は、学校団体で来館された学生さんにのみ貸出しているもので、一般公開の「トーハクなび」アプリとは異なるものですよ。)

中高生のお友だちと一緒にぜひこの体験をしに行ってみてください!
夏の博物館、最高です!!
(by atsuko)