【CNET BLOG転載】茂木さんとニアミス、位置情報で思索の旅!?

前回のエントリーでも触れましたが、So-net/Koozyt共同で loc8r(ロケイター)という位置情報を活用した携帯電話向けサービスを開始しました。このサービスのコンセプトは、実際にリアルタイムに出会わなくとも、友人や知人が残していったメッセージや写真、あるいは単にその場を訪れたという情報をきっかけに、新しい気付きやコミュニケーションを誘発するというもので、「すれ違い(ニアミス)系」コミュニケーションと呼んでいます。関係者では、残り香のようなものの位置情報サービス版と考えていて、「すれ違い」といっても、ほとんどの場合、過去の時間的に隔たりのあるトモダチとの「すれ違い」です。 また、ご想像のとおり、「すれ違い系」は、「出会い系」からもじった造語です。

さて、このような「すれ違い系」をはじめた動機の1つとして、個人的にも有名・著名人とニアミスしたことがわかったら面白い!というのもあります(笑) 。そんな背景もあり、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSLに在籍していた頃より親交のある脳科学者の茂木健一郎さんに協力、了承いただき、茂木さんのブログ上で公開している位置情報を「茂木健一郎ニアミス事務局」として loc8r上でも記録し始めました。

※     「茂木健一郎ニアミス事務局」のloc8r上のユーザー名は、kenmogi, Twitter上のユーザー名は、kenmogi_loc8r です。

お手持ちの携帯電話(位置情報が取得できる機種に限られます)から、上記QRコードから loc8rサービスに登録いただくと、「茂木健一郎ニアミス事務局」とトモダチ関係になれます。そこで、自分の位置を日常的に登録や検索することで周辺のニアミストモダチやニアミススポットが表示されるしかけです。ニアミストモダチにkenmogiが表示されたら、「あ、茂木さん、ここからXXXmの近いところにいたんだ。」 → クオリア日記に飛んで内容確認→「なるほど、NHKで収録だったのね」「おっ、ソニーCSLに来てたのか」などなどという感じで私は使ってます。

 画面イメージ

私自身もクオリア日記を読みますが、自身の場所つながり、位置情報という切り口からクオリア日記を読むことで、茂木さん自身の今を生きる全力疾走の動き(とても、忙しくあちこちと動かれているので!)を想像しながら、その足跡をそこはかとなく感じ、手軽に脳科学者と行く思索の旅!?にふけるという使い方もあるかなと感じたりしています。

 茂木さんと朝日カルチャー忘年会にて

ちなみに、昨年末の忘年会のときからはじめて、ちょうど1ヶ月くらいなのですが、茂木さんが訪れた場所(ブログ上で登場するもの)を解析すると、スクリーンショットをとった2/1時点では、

最近訪れた場所:伊香保温泉、日本テレビ、フジテレビ
良く出没するエリア:1位 港区、2位 渋谷区、3位 品川区

でした。これの情報は、Twitter上でも確認することができます。

ブログと位置情報との連動で何が見えてくるのか?たとえば、茂木さんと私自身との動きを重ね合わせると何か見えてくるのか?

さらにデータが溜まってきたら、また別途レビューしてみようと思います。

さてさて、今月は、何回茂木さんとニアミスできるかしら!

(おまけ)
ソニーCSL在籍中の2005年7月に、「つながるCSLナイト!」というイベントをお台場ソニーエクスプローラサイエンスで企画し開催したことがありました。そのとき、茂木さんや北野宏明さん、暦本純一さんらと来場者とのサイバー空間上での類似度をパーティテーブルやディスプレイ上にエンタメ的に表示し、パーティ会場での話のネタにするという実験を行いました。たとえば、「あなたの脳科学者度は○○%です。」といった感じです。そのときは、インターネット上でお互いの名前検索したときのキーワード共起関係で特徴ベクトルを作り比較したのですが、今回のloc8r上での茂木さんニアミス企画は、そのリアル位置情報版といえるかもしれません。

(2005年7月 つながるCSLナイト!で披露した通称「つながる君」、暦本さんはじめ当時のCSLインタラクションラボ有志で協力して開発した)

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