本日より、上野にある東京国立博物館「法隆寺宝物館」にて、iPhone 3GSを利用して、館内の位置に連動して展示物を動画で紹介する位置連動型の博物館ガイドの実証実験がはじまっています。(1/21-2/7の間)
詳しくは、「ロケーション・アンプ for 法隆寺宝物館」サイトをご参照ください。
今回の実証実験では、「法隆寺宝物館」に収納されている文化財の数々から、学芸員さんらの監修のもと選定した7つの展示物にフォーカスしご紹介します。
クウジットの今回の実証実験の目的は、動画による位置連動型の博物館ガイドが、ユーザーにとって、役にたつのかたたないのか?使いやすいのかそうでないのか?ということになるわけですが、なぜその場所が、「法隆寺宝物館」なのかというところで、私や一緒に企画・制作を進めてきたメンバーにとってはもうひとつの大きなチャレンジが隠されています。
というのも、「法隆寺宝物館」は、谷口吉生先生による設計建築であることで有名ですが、一度でも訪れたことのある方はお分かりと思いますが、その空間に一歩踏み入れると、そこは非常に統一されたコンセプトに貫かれ、その空間とあわせた展示方法も独特のものがあることに気づかれます。
現在の「法隆寺宝物館」が建てられたのは、1999年。この10年で、iPhoneなどのデジタル技術の進化のみならず、現代日本人のライフスタイルも大きく変容しています。この完璧なまでに完結された空間において、そして、国宝や仏像鑑賞といったこれまでITとは縁遠い領域において、最先端のIT技術とその活用アイデアを組み合わせることによって、リアルな展示物の鑑賞「体験」をいっそう増幅(アンプ)することができないだろうか?ということにほかなりません。
ちょうど、今年は、奈良遷都1300年という年にあたります。奈良まではなかなか多忙で…という方も、上野の「法隆寺宝物館」に足を運んでひとやすみ。飛鳥・奈良時代に思いをはせてみてはいかがでしょう?普段、仏像鑑賞なども興味ない方も、iPhone 3GSによる実証実験を口実に(?)ぜひ!
みなさまよりフィードバックをいただければ幸いです。
PS.
本来は、すでにiPhone 3GSをお持ちの方は、ご自身の機器を持ち込んで利用していただけるとさらに便利で楽しいのだとは思いますが、残念ながら、お手持ちの iPhone 3GSではご利用できません。
クウジットでは、今回15台程度のiPhone 3GSを現地で用意してお待ちしていますが、「これじゃ足りないよー!」となるくらいに、ご来場お待ちしておりますw