こんにちは。
エスケープハント東京主催、向源&クウジット共催で実施しました、浅草・緑泉寺で体験する体験型脱出ゲーム「The本堂」は、たくさんの笑顔が溢れるなか、大好評のうちに無事終了いたしました。
体験いただいた皆さま、ご来場いただいた関係者の方々、ありがとうございました!
技術で、空(virtual)と実(real)をつなぐクウジットとしての今回の役割は、仏教の教えをちりばめた謎ときストーリーのなかに「ICTを用いた体験」を提供することでした。
人の行動や思いの傍らに、より自然な姿でふわりと現れ、ストーリーのなかで違和感なく「それ」を「体験」してもらうこと。その体験をイメージし、設計し、実際に、その描いた通りにみなさんが体験してくださるのを見た瞬間、技術ってこんな風に活かすものなんだなあ!と目が覚めるような思いがありました。
ICTを用いて体験を創るということ。
その言葉の表面上のイメージは、なにか仕掛けがあって楽しく驚かせてくれるんだろうなあ、という類のものでした。もちろんそれはその通りで。
でもこれは、この体験は、なんというのでしょう、もっと深いというのかもっと身体に優しいというのか。
向源のみなさんが豊富な言葉でかみくだいて教えてくださる「教え」のストーリー。それを解釈し、解釈したものを自然な流れとしてデザインし、ユーザーを新たな体験へと導こうと試行錯誤する一連の制作作業。ユーザーのなかにある潜在意識をより自然に呼び覚ますこの体験づくりは、とても丁寧。数々のイベントを共にしてきた向源との協力により、より深く楽しい制作が可能になっていたように感じます。
今回のゲームは、チーム内の協力のみならず、複数のチームが協力し、各チームがそれぞれにヒントをもちよることで次の扉があきました。そして、ゲームを作る側だった我々も、チーム内の協力のみならず、複数のチームが協力し、ヒントをもちよることで次の扉をあけていました。
今回のイベントをこえてまた結束を増したこの制作チーム。
次に、この謎ときストーリーをおひろめするときには、
さらに育った「謎とき体験」をご提供できるのではないかと思います!
おわりに、クウジット代表の末吉からのコメントを下記に引用します。
エスケープハント東京主催&向源&クウジット共催で実施した、お寺でリアル体験型脱出ゲーム「The本堂」は、大好評、みなさん笑顔にて、無事に終了いたしました! 体験いただいた方々、たいへんありがとうございました。関係者の方々、おつかれさまでした。
一連のイベントを終えて、あらためて、おもうこと。
「和顔施(わがんせ)」という仏教用語があります。幸せは笑顔にやってくるという意味で、自分も他人も幸せになる方法の1つとして、相手に笑顔で接することを説いています。
「笑う門には福来る」のことわざもよく知られてますね。
感情の心理学における表情フィードバック仮説では、笑顔をつくることとポジティブ心理になることの相関が言われています。
「幸せだから笑うわけではない。笑うから幸せなのだ」
宗教でのおしえ、哲学者のことば、科学で解き明かされてきたこと、それぞれの領域をこえて融合してくる時代となりました。
超複雑系の現代社会における課題にどう立ち向かうのか。イノベーションをどう起こすのか。なかなか難しい問題です。
今回の謎解きゲームは、とてもシンプルなものですが、複数のチームが協力して、断片からなるヒントから世界の謎を解いていかなければなりません。
現代の社会課題の謎も、すべては人が介在することなので、ハピネス志向のもとに、意外とシンプルな謎解きの行動原理があるものなのかも知れませんね。
クウジットの今後の活動に、ご期待ください!
<関連URL>
お寺での脱出ゲームイベントは終了しましたが、エスケープハント常設の謎解きゲームにぜひチャレンジ!
http://tokyo.escapehunt.com/ja/
寺社フェス「向源2017」に向けて、謎解きチーム再結成、再興行があるかもしれませんよ!
http://kohgen.org/
<関連記事>
浅草経済新聞
~浅草の寺で体験型脱出ゲーム 僧侶も開発に参加、謎解きにIT技術活用も(2016.10.4)
http://asakusa.keizai.biz/headline/621/
中外日報
~「脱出ゲーム」楽しみながら仏教に触れて(2016.9.30)
http://www.chugainippoh.co.jp/rensai/jijitenbyou/20160930-001.html
【reported by atsuko】