ルパンの謎解きゲームって?
ゴールデンウィークに開催されたニコニコ超会議2015。その中でドワンゴさん主催の公式イベントとして開催された謎解きゲームが「ルパン三世 vs 超会議2015 ~ルパン一味を捕まえろ!~」です。生主(なまぬし)さんが視聴者と一緒に謎解きをしながら幕張メッセ内に潜伏するルパン一味を逮捕するというゲームです。視聴者は Web 捜査官となり、コメントで解答を知らせたりヒントを出したりしながら進めていくという本邦初の双方向謎解きゲームです。
一方で、来場者のみなさんにも会場で謎解きに参加していただき、生主さんとは別に会場内のルパン一味を探しだして一味が付けているボタンをピンポ~ン!と押すと逮捕完了、オリジナルポストカードがもらえる仕組みになっています。
謎解き問題はよだかのレコードさん、ゲーム進行サーバ開発と捜査本部実況生中継は 24frame さんが担当してくださいました。
詳しくはドワンゴさんの公式サイトをご覧ください。
クウジットが開発したもの
クウジットのスローガンは「街でのヒト・モノ・コトを面白く!」です。ニコニコ超会議の場はクウジットにとってはうってつけ、常識の一歩斜め上を行く IoT/ウェアラブルデバイスを創ってニコニコ超会議を盛り上げちゃおう!ということで、デバイス・技術協力をしました。クウジットのプレスリリースはこちら。
提供したデバイスは2種類あります。生主さんが身に着けて謎解きの進行状況を光と音で知らせる「超ピカピカたすき」と、ルパン一味が身に着けている「超逮捕ボタン」です。超ピカピカたすきは謎解きの進行に合わせて音と光でド派手に演出する、目立ちたいヒト御用達のアイテム。僕にはとても恥ずかしくて使えませんw
では、超ナントカデバイスについてもうちょっと説明をしていきましょう。
超ピカピカたすき
こちらが、超ピカピカたすき。顔はカットしていますがドヤ顔です。手に持っている四角い箱の中には六角形の「Koozyt Sixth Sense Board」が入っています。シックスセンスボードってw、自分達でも笑っちゃうくらい胡散臭そうな名前ですが、実は浅くて深い理由があるのです。それについては後程…。
たすきは Bluetooth を使ってワイヤレスでコントロールできるようになっています。今回はスマホを利用してコントロールしました。そしてそのスマホは 24frame さんが用意してくださった謎解きゲームの進行を司るサーバとつながっていて、リアルタイムにゲームの進行をたすきに光と音で反映するという仕組みになっています。
超逮捕ボタン
こちらは、超逮捕ボタン。押すとピカっと光ります。このボタンにも「Koozyt Sixth Sense Board」が鎮座ましましております。ただでさえデカくて胡散臭い押しボタンがさらに胡散臭く見えます。というか、これを腕に巻いていたら謎解かなくても犯人だって分かるよね…。
Koozyt Sixth Sense Board
こちらが Sixth Sense = 第六感ボード。第六感に合わせて六角形です。なかなか六角形のボードを見かけないですよね。たすき、ぼたん、ボードはすべて I さん謹製です。さすが、よくできています。
単なる I/O ボードといえばそうなのですが「第六感」などと大上段な名前を付けたのはコンセプトを大事にしたからです。
第六感というと予感とか気配とかはたまた超能力的なものとかを想像しがちですが、クウジットはもう少し現実的な第六感を考えています。例えばネット上の大勢の集合知や集合行動をリアルタイムで感じられたらそれはひとつの第六感の形ではないでしょうか? ネット上に感覚器官があるかのごとく、世の中の大勢の行動を意味のある情報として認識してヒトに知覚できるようにすることは昔の人からは考えられない超能力のような第六感だと考えることはできないでしょうか?
そんなコンセプトを具現化したくて創ったボードでございます。名は体を表す…かな?
ビデオもつくってみた
堅い話はともかく、動作説明ビデオ作ってみました。
実際に使ってみた
さて、今回超捜査官を引き受けてくれた生主さんはこちらのお三方。
超捜査官1 むらまこさん
むらまこさんはもともとニコニコ動画で有名な生主さん。ファンの方もたくさん web 捜査員として視聴参加していただいたようで、画面の向こうの捜査員を煽りながら盛り上げていただきました。超ピカピカたすきも思ったより違和感なく、謎解きに合わせて光が変わる様子もファッションの一部のようでした。
超捜査官2 okailove さん
okailove さんもニコニコ動画では有名な生主さんです。ほぼ半裸という特徴的ないでたちでヲタ芸を披露しながら練り歩く姿に会場内でも注目度満点でした。超ピカピカたすきが派手だと感じないくらい濃ゆい方でした。写真はヲタ芸披露中で、オレンジの光はたすきではなくサイリウムでした。
超捜査官3 川部有紀さん
川部さんは声優・タレントさん。事務所に所属されている方で、普段は生主はやっていないとのことでした。でもいざ放送が始まるとそこはプロ、Web 捜査員の方々と現場の雰囲気をうまく共有しながら一体感のある放送をしてくださいました。柔らかく赤い光を放つたすきがよくお似合いでした。
それにしても生主の方々はさすがでした。現地のヒントパネルがなくなってしまったり、問題が入れ替わるというトラブルがあったにも関わらず、三者三様の個性的な生放送でとても盛り上げてくれました。尊敬!
クウジットメンバーはたすきとボタンのトラブル対応ということで生主さんに同行させていただいたのですが、オレンジ色の運営Tシャツを着ていたせいか来場者に道を聞かれまくったり、本部からトランシーバーで放送ソフトの操作を頼まれたりと想定外のサポートが多々ありました。しかし結果的にはこれがとっても面白く、生主さんの魅力も改めて知ることになり良い経験となりました。
クウジットのメンバーが「オレンジメガネ」と罵られたのも楽しい想い出。
各生主さんの放送はこちらにリンクがあります。ニコニコ動画のプレミアム会員の方であれば録画された実際の放送を観ることが可能ですので、ぜひご覧ください。
超ピカピカたすきはあり?なし?
うちの髭社長から「光るたすきで行こう!」と最初に聞いた時、正直それどうなの?って思いました。でも、実際にやっているうちに頭で考えているのとは大違いだな〜と思いはじめ、最終的にはノリノリな自分がいましたよ。頭の中はこんな変遷をたどりました。
- LED が光るのは当たり前で目新しさは少ないと思っていた
- 実際に 17個の LED が綺麗に光るのを見てテンションがあがる
- Bluetooth 経由のワイヤレス制御で光が変化したとき、何かが心の琴線に触れた
- 目に見えない遠隔地のサーバのステータスに応じてたすきが変化するのを見て、また何かが琴線に触れた
- 超会議で実際のイベントと連動しているのを見てアドレナリンが出た
- 生主さん(♂)がピカピカしているのを見て恋に落ちた(僕も♂)。そうか、これは孔雀の羽根と同じなのだと気づいた。
結論:ありです!このデバイスは人々をハッピーにする!