DF.sensorで参詣客の流れを追え! in 池上本門寺 (2) 測定結果

東京都大田区の池上本門寺のご協力のもと、

100万人のキャンドルナイト(6月13日)
・通常期間(6月14日~28日)
500個の風鈴の音を聴く(6月29日~7月19日)

における人流を測定しましたので、その結果を報告いたします。
なお、実施の詳細に関しては「DF.sensorで参詣客の流れを追え! in 池上本門寺」をご覧ください。

境内では年配の方や、此経難持坂(しきょうなんじざか)の上り下りのトレーニングをされている方を見かけることが多く、スマホを携帯されている方は少ないのではないかと危惧していました。
しかしながら、最近はお寺の中にWiFiのフリースポットが設置されたり、集計結果を見てもかなりの方がWiFiをONにしたスマホを携帯されているようです。


【図1】池上本門寺

此経難持坂を上がった右手の長栄堂、および仁王門の左手の日朝堂に人流センサを置かせて頂きました。
残念ながら長栄堂の人流センサでは測定することができませんでした。
人流センサはモバイルバッテリを介して電源につないでありますが、長栄堂全体の電源が夕方から朝まで毎日長時間落としてあり、モバイルバッテリの充電が間に合いませんでした。

日朝堂の人流センサのみで測定を行ったため、此経難持坂を上がったあたりから仁王門を通って大堂までは測定できたものの、此経難持坂の途中や日蓮上人像付近は測定できませんでした。
従って、キャンドルナイトの人流は取れていますが、風鈴イベントは日蓮上人像付近のみで聴かれた方を測定できていない可能性があるとともに、大堂にお参りに来られただけで風鈴イベントを聴かれていない方を誤って測定している可能性があります。

DFWB_Fig2【図2】キャンドルナイトの時刻別ユニークユーザ数

キャンドルナイトの時刻別ユニークユーザ数が【図2】です。
全ユニークユーザ数は1,634人です。
キャンドルナイトは16時から始まり、19時20分から照明をライトダウンしての合唱・太鼓・雅楽などの音楽や影絵パフォーマンスなどが21時まで続きます。
時刻別ユニークユーザ数も、19時台の728人をピークに、この前後に人が多いです。
後述する風鈴イベントでは夜に人が少なく、午前から昼にかけてピークになるのとは対照的です。

DFWB_Fig3【図3】風鈴イベントの日別ユニークユーザ数

風鈴イベントの日別ユニークユーザ数が【図3】です。
全ユニークユーザ数は6,432人です。
平日は人が少なく土日に人が多くなるというパターンになっています。
土日にもかかわらず7月4日と5日が少ないのは、小雨模様のお天気だったためです。

DFWB_Fig4【図4】風鈴イベントの時刻別ユニークユーザ数

時刻別ユニークユーザ数が【図4】です。
キャンドルナイトとは異なり、15時をピークに昼前から夕方まで人が多いです。
風鈴の短冊に願い事を描くワークショップは、土日の14時から16時ぐらいに開催することが多いですが、この時間帯は暑いにもかかわらず人が多いことがわかります。

DFWB_Fig5【図5】風鈴イベントの滞在時間別ユニークユーザ数

滞在時間別ユニークユーザ数が【図5】です。
10分までが全体の80%の5,176人、10分~20分が12%の797人、20分~30分が3.6%の234人でした。
しばらく滞在された方には、写真を撮ったり、音を録音したり、風鈴の短冊に願い事を描くワークショップに参加された方もいらっしゃると思います。

DFWB_Fig6【図6】風鈴イベントの日数別ユニークユーザ数

日数別ユニークユーザ数が【図6】です。
1日のみ来られた方は全体の89%の5,752人、何度も来られる人はあまりいらっしゃらないことがわかります。

DFWB_Fig7【図7】イベント間のユニークユーザの重なり

キャンドルナイト、風鈴イベント、その間の通常期間、それぞれの期間に来られたユニークユーザの重なりは【図7】のようになりました。
キャンドルナイト、風鈴イベント、その間の通常期間、これらすべてに来られた方はお坊様や関係者を含めて全体11,123人の1.1%の119人、キャンドルナイトと風鈴イベントに来られた方は7,857人の2.7%の209人でした。
通常期間に来られた方でキャンドルナイトに来られた方は5,474人の3.4%の185人、通常期間に来られた方で風鈴イベントに来られた方は9,764人の7.1%の693人でした。
キャンドルナイトよりも風鈴イベントの方が、普段からお寺に来られている方に楽しまれていることがわかります。
逆に言えば、キャンドルナイトよりも風鈴イベントの方が外部への告知が不十分で、普段お寺に来られていない方を呼び込めていないのかもしれません。

このように人流センサを置くだけで、簡単に参加者数を含めた人流の解析ができますので、様々なイベントに利用して頂ければと思います。

また、『500個の風鈴の音を聴く』イベントは来年もきっと7月7日の七夕の頃に開催されると思います。
「7月7日→七夕→願い事→短冊→風鈴」のように思い出して頂き、遊びに来てくださればありがたいです。