みなさま、こんにちは!
3/20(祝月)春分の日。国連が定めた「国際幸福デー」でもあったこの日、クウジットは慶応大学三田キャンパスで開催された “shiawase2.0 シンポジウム” に「笑顔計測ルーム」を設けて参加させていただきました。その様子をレポートします。
このシンポジウムの主催は、慶應SDM 幸福学の前野隆司教授らを中心にしたshiawase2.0実行委員会。クウジットは、慶応SDM 前野先生らと幸福学xテクノロジー、笑顔計測の領域での共同研究を2015年度より行っていることから、南校舎5階に一部屋お借りして「笑顔計測ルーム」を準備することになりました。(ご参考: 慶應SDMxクウジット共同研究ふりかえり)
笑顔計測ルームの外では、ホールでの「ハッピー対話マラソン」や並びのお教室でもいくつものワークショップが行われ、いずれも満席状態が続いていました。大盛況です。
笑顔計測ルームでは「笑顔計測バトル スマイルコイン」を筆頭に、日ごろの笑顔研究あれこれ…計5点をお披露目させていただきました!
まずはおなじみ「スマイルコイン」。大勢でチャレンジしてくれました♪
実は、慶應大学のキャンパス内で「スマイルコイン」の実施は、2回目なんです!(慶應殿町タウンキャンパス「ウェルビーイング研究センター」で昨年実施した様子はこちら)
笑顔バトルは、勝った人の頭上に王冠が降りてきて、負けた人の顔にはお面が被ってしまうというゲームです。なのですが、今回は数人で来られた方たちが交代で「勝つ」というシアワセシンポジウムらしい光景に幾度となく出会いました。
そして今回、クウジットは新作「ハピネスゲート」のお披露目(実証実験)も行いました!!
朝いちばんに設置がはじまったハピネスゲート。「Are you happy?」のサインが自然に目に入る位置、体をひねらず「Yes / No」どちらにも進みやすいゲート位置、など色々な角度からちょうどいい位置を検討して設置。
「ハピネスゲート」は、身体動作とともにより直感的に答えてもらうアンケートのようなものができないかと制作しました。アンケートを「記入する」という行為よりもっと身体が自然に動いて、より直感に近い心の動きを捉えられないかと研究開発されているものです。
イベントやお店など、人が集まるところでは「楽しんでもらえたかなあ」と皆さんの心が気になる主催者。できれば毎回アンケートをとりたいくらい!とはいえ、シチュエーションによってはなかなかそれも叶いません。そこで、通常馴染みある人の所作、身体行動を通して直感的かつ簡易的に「人の心地を収集・視覚化」できたらいいな、というのが開発の心、ということでした。研究者一同のモチベーション的には「無意識の領域」への挑戦です。
たしかに。「ペンをもつ」「紙にむかう」「読む」「考える」「言葉をえらぶ」「記入する」というステップをふんでいる間に、芯のぶぶんの嘘のないホットな直感は回答からこぼれてしまっているかもしれない、とアンケートを書く自分を思い返して納得。
今回はみんなが必ず通る「ゲート」がそのアンケートがわりです。お題は「Are you happy?」直球でした!!
つづきまして。
資生堂の笑顔講座デジタル版「笑顔練習アプリ」をご紹介するコーナー。こちらも大人気。資生堂さんが実際の笑顔講座で使うものなので一般公開はしていないのですが「ほしい!!」の声が続出でした!(本展示は、クウジットが本アプリ開発に技術協力している関係からデモ展示が実現しました。詳しくはこちら)
画面上のモデルさんに倣って様々なシチュエーションむけ笑顔を練習するのですが「口角を横にひきましょう」など簡単そうなことが「美しく」は出来なかったり。意外と?使われていない固くなった「表情筋」の存在に気づかされてしまうのです。わたしは60%くらいの天使の微笑みがどうしても出来ませんでした。。
そして、お隣のコーナーはこちら。
毎回イベントごとに熱いファン層に乞われて登場する「あだ名プリンター」!
(「shiawase2.0」実行員会の1人、池田美樹さんがブログで紹介してくれたエントリーがこちら)
こちらはカメラのまえに立って「ハイチーズ!」。数秒後に「あなたのあだ名」がウィーンとテプラから出てくるというものです。どんなあだ名になってもご愛敬!
ご愛敬!でそこが楽しいイッピンですが、なにしろ「勝手に」「みたフンイキ」でつけられるあだ名…ドキドキです。この日は、この遊びにはまったお子さんたちが「なんで?なんで?なんでーー?」と興味津々!「着ている服も関係しているらしい」と聞きつけて、ジャケットをぬいだり前をしめたり、いろいろと試して大忙しでした^^。
そして、「笑顔計測ルーム」であれこれ試し「これはどういう仕組みなんですか?」という質問に丁寧に答えてくれるのが岩波さんの笑顔計測ビューアーを用いた笑顔計測技術の説明コーナー!(2015年度に東大i.school向けに開発した「ハピネスカウンター for ワークショップ」がベースとなっています。)
日ごろの実験結果を通して「笑顔計測」にはいろんな可能性がつまっていることをお伝えし、みなさん「ハピネスゲート」からお帰りになりました。
賑やかななか終了した shiawase2.0での「笑顔計測ルーム」。今回もたくさんの気づきをいただきました!これからの研究に存分に活かしていきたいと思います。
ありがとうございました!
【reported by atsuko】
※ 本デモ展示は、クウジット株式会社が提供するKART顔画像認識ソリューションおよび、ソニー株式会社が開発した顔画像認識技術を利用しています