2020年、寒中お見舞い申し上げます。
クウジット代表の末吉です。
クウジットは、おかげさまで昨年12周年を迎えました。”[空]と[実]をつなぐ技術で社会貢献する” 事業の使命は変わらず、10周年を迎えるあたりより、内々には「空実10プロジェクト」として、その具体的な事業領域と価値を徐々にシフトチェンジかけてきました。
現在、独自のCALC(因果情報分析技術)をはじめとするAIデータ解析技術を活用し、さざまな企業や社会の課題領域において、”因果をひもとき、未来を予測し、介入する”役割を価値あるものとして担っています。1. 実世界からのセンシング(位置空間情報や笑顔計測技術など)、2. AIデータ解析技術(因果情報分析、未来予測と介入)、そして、3. アプリケーション・サービス化開発支援など、それぞれのフェーズで必要となる技術領域は異なるのですが、クウジットとコミュニティベースのスペシャリストたち(クウジットと愉快な仲間たち)一同で一丸となって、それらを強みのある部分に特化し開発支援できることを目指しています。2020の今年は、クウジットの取り組みを積極的にWeb上でも取り上げ紹介できるようにしていければと考えています。
現在、クウジットのAIデータ解析チームは、日本人のAIディレクションのエンジニアリングメンバーと、バングラデシュ人の機械学習エンジニアたちとで混合チームを組んで日夜課題解決にあたっています。バングラデシュメンバーは、はじめての日本に来てコミュニケーションしながら、徐々にクウジットでのワークスタイルに慣れてきましたが、その背景には、CEO(Chief English Officer!)のDr.shioこと、私の大学研究室時代20代のころからの盟友、塩野崎敦さんが、彼らの先生、お父さん役であればこそです(笑)。
そして、AIデータ解析チームを率いるのは、ソニーコンピュータサイエンス研究所時代(というかソニー入社以来)からの盟友、宮島靖さんです。宮島さん指揮のもと、彼らは、日進月歩のAI領域での先端技術やトレンドをフォローしつつ、自身の技術鍛錬にも取り組んでいます。バングラデシュメンバーの活動に関して、宮島さんから新年の一報が届いたので、ご紹介。
「バングラデシュのShaan 君、Amit 君両名が昨年9月に Kaggle の「Predicting Molecular Properties」というコンペに挑戦しました。分子間の磁気相互作用の予測を AI で行うというものなのですが、分子間の相互作用に関するドメイン知識もない彼らがデータのみから予測モデルを作成するまでの苦労が綴られています。週に1日程度の範囲内でやってねというリミットを課したので、実際に活動できたのは全体で2週間あるかないか。この限られた条件の中で彼らは最終的にどのくらいの順位まで行けたのでしょうか…続きはブログで!」
また、昨年12/9 カナダのバンクーバで開催されたWiML(Woman in Machine Learning)ワークショップでは、昨年、ブログでも紹介したマグロの品質判定を行う画像解析AI「TUNA SCOPE™」のAI開発支援に関連した、Mimさんの論文が採択されたとのこと。
“AI TUNA : Automating Tuna Quality Evaluation using a Hierarchical ML Model”
Amina K Mim (Koozyt Inc.)*; Hideyuki Ono (Koozyt, Inc.); Yasushi Miyajima (Koozyt, Inc.); Atsushi Shionozaki (Koozyt, Inc.)
因果をひもとき、未来を予測し、介入する。今後のさらなる活躍にご期待ください!
最後に、年始恒例の芝大神宮まで、初詣に行ってまいりました。バングラデシュメンバーは、イスラム教文化のため、日本の初詣の趣旨を紹介、話し合ったのち、お留守番に。
繁盛、繁盛、商売繁盛!
そして、みなさまとのつながりご縁に日々是感謝。みなさまと、みなさまの大切な方々が幸せでありますように、それぞれの心願成就祈願。
エミーとゼニーが大きく循環しますように。
本年もどうぞよろしくお願いします!
(photo by 皐月エミー)
2020年1月
クウジット株式会社
代表取締役社長 末吉隆彦