クウジット、誕生日ありがとう!15周年です。

こんにちは。末吉です。

2022年7月3日、クウジットは、おかげさまで設立15周年を迎えます。ご縁をいただいた皆さまにたいへん感謝いたします。ありがとうございます。

2017年に10周年を迎えてからの5年間は、クウジット第2章として位置づけ変革に取り組み、独自のセンシング技術とAI・データ解析技術で、因果をひもとき未来に介入する事業に取り組んできました。その間、世界的には、急速に持続可能性と社会課題解決、あわせて、その裏返しとでもいえる人の幸せ、ウェルビーイングについてのテーマが顕在化してきました。

はるか昔、ノーマンの「誰のためのデザイン」を読んでテクノロジーとデザインのありかたについて「はっ!」となったときと同じく、今は、さらに高い視座に立って、

そもそも、なんのためのテクノロジーか?なんのためのAIか、因果解析か?

を問い続け、実践していきたいと感じています。それぞれのユニークな視点とスキルを持ち寄り、「それ、おもしろい!」「その手があったか!」を起点にした活動を通じて、事業をつくりつづけられるとして、企業活動の中にいると当たり前であった価値観や働き方が、世の中全体でみると、いやいや、それ当たり前じゃないよね、地球環境の、生態系の、人間社会の、人間性の持続可能性の問いをつきつけられているのだなと感じています。

今年度は、15周年記念事業の1つとして、ボトムアップで、クウジットのありかたを問い直してみようと考えています。

(15周年記念事業の一環でCIワークショップ中のメンバー一同)

ところで、クウジットのそもそもの成り立ちは、創業メンバー3人のWi-Fi電波を集めて屋内でも位置がわかる!? ソーシャル位置情報基盤PlaceEngieサービスの事業化でした。創業メンバーの1人、ソニーCSL副所長/東大情報学環教授の暦本さんは、先ごろ立ち上げられたソニーCSL京都におり、久々に京都でリアルの対話の時間を持つことができました。

創業期のクウジットの頃のエピソードについて話していたら、いろいろと思い出してきました。「え、なんでGPSが届かないところで位置がわかるの?」「電波パターンて、その時その場のフィンガープリント情報だから推定できるんだよ。」「なるほど!」「おもしろい!」「やってみよう!」…と、さまざま原理試作して、イケそう!となって、銀座の区画をリアルクロールして、それから全国政令指定都市をまわって、…とにかくやってみて考えるの繰り返しでしたね。いまやWi-Fiフィンガープリントによる位置推定は当たり前の技術になり、AppleでもGoogleでもスマートフォンに搭載され社会インフラとなっています。第一創業期のクウジットでは、残念ながら事業的にはデファクトになることはできませんでしたが、試行錯誤をして手も足も止めずに、おもしろい!と感じたことをやりつづける。それが社会のニーズと、未来のライフスタイルの要請に呼応しているか、ずれてないか、レビューして考える。これを繰り返して、生涯現役の働き方ができるとよいなぁ、と感じた京都出張でした。(暦本さんとの対話の様子は、15周年記念コンテンツとして別途公開予定です!)

PS.
下記の記事は、ちょうど15年前のクウジット創業準備中のときの暦本さんとのソニーCSL&PlaceEngine紹介記事ですね。対比すると「おもしろい!」ね。

(引用元:ITmedia 2007年5月 第3回日本全国ラボめぐり、当時サイボウズラボ秋元裕樹さんの記事より)

PPS.
10周年のときの記念ブログはこちら
5周年のときはこちら

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