幸せをシェアしよう!shiawaseシンポジウムが開催されました。

こんにちは、末吉(クウジット代表/エミーバンク協会代表理事/慶應SDM研究員)です。

— (以下、エミーバンク協会の記事より転記です)

3月20日は、国連が定めた「国際幸福デー」。これを記念して、「ウェルビーイング」に関する⽇本最⼤級のイベント「shiawaseシンポジウム2022」が3月19日~21日まで開催されました。今年のテーマは、「みんなでしあわせをシェアしよう!」(同シンポジウムの詳細は、公式ホームページをご覧ください)

シンポジウム冒頭、幸福学の第一人者である慶應SDM 教授である前野隆司さんと武蔵野大学学長で仏教学者・哲学者である西本照真さんによる開催ご挨拶がありました。世界全体を見渡すと、コロナや戦争の話題など、とても幸せ語りをしてはいけない雰囲気にもなっているが、幸福学は自分1人が幸せであればよいということを目指しているわけではなく、当然自分も他人も、地球全体がどう幸せであるかを考える学問であり、今回のシンポジウムでは、あえて当たり前と考えていること(だが、忘れられがちでもある)を再度明示するためにも1人1人が幸せを考えシェアしていく、「幸せのシェア」とした。1人1人の幸せが伝搬し全体に広がっていくのが基本である。との話がありました(意訳あり)。

つづく基調講演「ウェルビーイングの未来」(慶應大学 宮田裕章さん、前野隆司さん)では、地域やコミュニティ通貨の未来について話題が上ると、前野さんから、エミーバンク協会発足の前進的研究でもある、「エミー&ゼニー(人を幸せにするお金)」研究のさわり(利益最大化の貨幣観ゼニーと感謝最大化の貨幣観エミーのゲームワークショップなど)について紹介がありました。私は、2015年より慶應SDM研究所研究員として、前野さん、および(広島県立)叡啓大学教授の保井俊之さん(エミーバンク協会の理事兼最幸顧問でもある)とともに「エミー&ゼニー」共同研究活動を行っている背景から、会場からの代表質問として登壇させていただく機会もサプライズとしてあり、感謝いたします。

そして、3月19日午後には、一般社団法人エミーバンク協会主催として、対話形式の「Smile to the world! ~ “笑顔を語ろう”ワークショップ ~」(オンライン形式、無料)を2回開催させていただきました。

ご参加いただ皆さまと記念撮影(写真は1回目の様子)

岡山県新見市からemmyWash笑顔バトンリレーを開催してくれているみなさまや、笑顔つながりで本ワークショップを知ってくれた方々など、ご参加まことにありがとうございました!

同ワークショップでは、シークレフ 代表であり アートスクール「eurekart!」主宰の雙木(なみき)弘美さんにファシリテーションいただきました。まずは笑顔のエピソードについて参加者の方々と語りあい、シェアしたのち、末吉による笑顔にまつわる研究開発活動(前職ソニー研究所時代の笑顔計測技術との出会いから、笑顔練習アプリケーション開発や笑顔募金、笑顔と働く人の幸せ研究など)とともに、「笑顔」や「笑う」ことについての効果・効能についての学びのセッションを行いました。

(笑顔の効能についてのまとめ)

(現在進行形で事業推進中の笑顔づくりと感染症予防の社会装置emmyWashの紹介)

(エミーバンク協会「笑顔の循環経済」コンセプトの普及活動について紹介)

また、同ワークショップでは、AIデータ解析をてがけるクウジット株式会社の技術協力により、対話の場の特徴抽出や感性価値の定量化の実証実験も行われました。

ワークショップ冒頭に設けられた笑顔に関するエピソードシェアのセッションの対話音声データからキーワードスポッティング(重要単語の自動抽出)が行われ、その解析結果をもとに、ワークショップ最後のふりかえりセッションが行われました。自分や他人が何を語っていたかの記憶のとっかかりになるであろう対話セッション可視化の実験の一環です。

そして、ワークショップ全般を通しては、zoom画面に表示された参加者の顔画像から笑顔計測がリアルタイムで行われ、平均笑顔度や最高笑顔度などの定量化(0-100段階の結果として、個人ごとではなく計測可能な顔画像全体の平均笑顔度として定量化されます)が試みられました。最高笑顔度は、1回目も2回目も笑顔エピソードのシェアのセッション中でした。平均笑顔度が高かったのは、1回目は、ワークショップが始まる前の雑談タイム(これは、参加者が集まるまでに登壇者同士で話し合っていたり、笑顔の練習をしあっていたりが影響していますね)で、2回目は、笑顔のエピソードシェアのセッションでした。いずれも、講義スタイルでの座学セッションではなく、語り合う双方向のセッションでなごやかな雰囲気であったのは、直感とも合っており場の定量化やファシリテーターの進行支援(笑顔度が足りなくなったから、ちょっと場を転換させよう、など)に役立つことが実感できました。

(笑顔エピソードセッションの特徴解析のワードタグ解析結果と、笑顔計測結果の図を最後に参考までに添付します)

以上、久々のワークショップ開催でしたが、これまでの笑顔にまつわる研究開発活動を棚卸しすることができ、エミーバンク協会の「笑顔の循環経済」コンセプトの普及活動のコンテンツ化の試みとしてよい機会となりました。これからもさらにブラッシュアップして、「笑顔を語ろう!」ワークショップをシリーズ開催していていければよいなと考えています。ときどき、地方にも巡業行こうと考えていますので、ぜひお呼びくださいませ!

(岡山県新見市では、カフェ&ショップ「toi toi toi」を起点にemmyWashを活用した笑顔バトンリレーの取り組みがはじまったことなども紹介)

最後に、あらためて、ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、shiawaseシンポジウム事務局、関係者の皆さま、まことにありがとうございました。

技術協力のクウジットスタッフには、リアル参加サポートいただきありがとうございました。またファシリテーションの雙木さんには、ワークショップコンテンツの組み立て、進行のほか、なごやかな場づくり、進行のもと、ややもすると講演講義スタイルになって中だるみしてしまう私の話をうまくしきっていただきました。この場を借りてあわせて感謝いたします。

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