5月26-27日、ESRIジャパン様主催の第12回GISコミュニティフォーラム2016が六本木ミッドタウンで開催されました。ESRIジャパン様とマルティスープ様にお声かけ頂き、Indoor GIS の実証実験に参画させて頂きました。会場に、9台の DF.sensor を設置し、賑わい度合いを計測し、ESRIジャパン様の ArcGIS上にもその状況を視覚化するという連携を実現しました。ESRIジャパン様とマルティスープ様と共同でプレスリリースも出させて頂きました。ESRIジャパン様の開催レポートはこちらです。
実験の背景については ESRIジャパン様の講演資料より抜粋致します:
入り口や会場にはIndoor GIS 実証実験についてのポスターが設置されており、実験の告知がされておりました。
メインの展示ルームにおいては専用ブースが設けられ、マルティスープ様の iField Indoor と DF.sensor の ArcGIS連携のデモが展示されておりました。
マルティスープ様は多数のBLEビーコン(下図参照)を会場に設置し、ESRIジャパン様の会場スタッフの皆さんの動態管理システムを iField Indoor と ArcGIS と連携で実現しておりました。
iField Indoor では複数のビーコンの信号を用いたスマホ側で位置を推定しております。単なる iBeacon の近接接近機構とは違うのですね。iField Indoor と ArcGIS の連携により、ESRIジャパン様の展示員さんがどこにいるかリアルタイムで展示ブースで表示されておりました。
展示員さんは、みなさん、下記スマホを持っていらっしゃいました。
このスマホの中で複数のビーコンを検知し、位置を推定し、クラウドに情報をあげ、ArcGISと連携しているわけです。
一方、これに対して、DF.sensor は不特定多数の情報をマップ上に視覚化できるので、両極端の試みを併せて展示することにより、かなり効果的にお客様にも注目されたとESRIジャパン様より聞いております。下記に公演会場に設置した DF.sensor の設置例を示します。
DF.sensorの情報は、DF.sensorクラウド経由で、ArcGIS と連携し、ArcGISの画面では下記のよう賑わい度合いをヒートマップでビジュアライズしておりました。
また、ArcGIS専用ソフトのダッシュボートと連携したプロトタイプも展示しておりました。各 DF.sensor で検知されている端末数の比率のパイチャートや、予め設定した目安に対し、どのくらい賑わっているのかをビジュアライズする手法が複数設けられておりました。
5/26 の初日はIoT・ビッグデータセッション中において公演会場にて、三社合同で今回の取り組みについて「インドアGIS実証実験のご紹介」という枠で講演させて頂きました。
ブースへ訪れたお客様の声によると DF.sensorに関しては「アプリをインストールする必要が無い点が良い」「実数把握でなくとも傾向が判断できれば価値はある」などのフィードバックを頂きました。
トップバッターは ESRIジャパンの木田様です。
今までの屋内GISの実験の取り組みから今回の実験の概要の紹介についてご紹介頂きました。次はマルティスープの那須社長です。iField Indoor の紹介をされており、BLEのみならず PDR とのハイブリッド、アナリシス、B2Bの展開について熱く語られておりました。
最後は私の DF.sensor の紹介でした。今回の会場も Wi-Fi による不特定多数の賑わい度合いの実験としてご協力させて頂きましたが、実は DF.sensor も BLE 対応しており、ビーコンのセンシングなんかもできてしまう!という内容で締めくくりました。
今回、世界中でデファクトスタンダートとなっており、多くの自治体でも 導入実績のある地理情報システム「ArcGIS」と「DF.sensor」の連携を実現することができ、たいへんうれしく思います。これにより、弊社の「DF.sensor」システムが、より多くの方々に、ご活用頂けることを期待しています。また、位置 空間情報領域で経験豊富なマルティスープ社とともに、独自のソリューションや 強みをお互い持ち寄り連携することで、屋内位置空間情報領域において、幅広い技術課題解決のニーズに応えることができる体制が整ってきました。屋内測位、Indoor GIS 。。。いろいろな要素技術が組み合わさって実用性の高いものになります。今回の実証実験を通じてお互いのシステムについて一歩踏み込んで理解を深めることができましたし、今後の発展のための感触を得ることができました。今後も、ESRIジャパン様、マルティスープ様とタグを組んで、この業界を盛り上げていきますので、どうぞご期待ください!