あけましておめでとうございます。
旧年中は、たいへんお世話になりました。
昨年は、従来取り組んできた商業施設や文化施設、空港など、インドアロケーションにおける情報配信サービスが、実ビジネスの場で大きく発展した年でした。
昨年4月には、グランフロント大阪が開業し、クウジットは、「コンパスサービス」の開発に参画しました。これは、ISIDと街ビジネスにおける資本・業務提携を行った、まさにその成果のお披露目ともなりました。
グランフロント大阪では、コンパスサービスのみならず、ISIDイノラボの先端的な街回遊や滞留、集客装置としての実験的試みに数多く参画しましたが、その中の1つ、笑顔サイネージによる新しいチャリティの仕組み「スマイル募金!」は、4月末から8/1までの取組みで、延べ約12万5千人もの方々に体験いただき、この取組みは、2013年度グッドデザイン賞も受賞しました。
<グランフロント大阪での取り組み>
2011年から継続的に取り組んでいる東京国立博物館ガイド「トーハクなび」では、博物館、ISID, Koozyt 3社による共同研究プロジェクトという形態にて、トーハク劇場コースなどを加えたAndroid版をアップデートし、また、昨年9月には iOS Lite版も公開しました。
同様に、2012年から開発提供している成田国際空港「NRT_Airport Navi」アプリは、空港をもっと便利に快適に過ごしてもらうことを目的とした館内ナビアプリですが、マップナビゲーションやガイドだけでなく、フライト情報やフライトのアラームセットなどの便利コンテンツもあり、継続的に改善を行っています。
<東京国立博物館、成田国際空港での取り組み>
また、11月のG空間EXPOでは、「屋内Wi-Fi測位ビジネス最前線」として、CTO塩野崎が講演、インフラ型屋内測位基盤と連携して来場者の動きを可視化するデモや BLE屋内測位ソリューションの開発についても紹介しました。
<日本科学未来館 G空間EXPOでの来場者ヒートマップの取り組み>
そして現在、昨年後半から一丸となって集中的に、某大型ショッピングセンター向けのサービス開発に取り組んでいます。
(※昨年、Koozytの位置連動/O2Oプラットフォーム「Pochi Walk」は、ISIDの街のITプラットフォーム「+fooop!」と事業統合し、現在+fooop!ファミリーの1つとして展開しています。)
ふりかえると、これら様々なプロジェクトにまで広がってきた原点は、2009年「位置及び行動履歴に応じた情報配信システムの実用化開発」(NEDO研究開発型ベンチャー技術開発助成事業に採択)として、商業施設や公共空間、イベント会場などにおけるモバイルデバイスを利用した新しいライフスタイルの仮説を立て、それを実証し、事業化を模索、試行錯誤してきた実績と経験が大きいと実感しています。
本年は、まさに時代到来したインドアロケーション・ビジネスにおける自社独自技術ソリューションにみがきをかけ、とがらせ、推進していくとともに、「空と実をつなぐPoC(Proof of Concept)」機能についても強化していきたいと考えています。それは、未来のライフスタイルについて自ら仮説をたて、自ら実証し、そして事業化の道筋を試行錯誤しながら見つけていく活動であり、次の時代の新しいタネを仕込み、継続的に空実つなぐ創作の場を持つために、ともに必要不可欠な活動となるはずです。
本年も、フットワーク軽く、さまざまな事業パートナーとともに、「空」と「実」をつないで、ユーザー体験価値の向上を追求してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
2014年正月
クウジット株式会社
代表取締役社長 末吉隆彦